2026年最新!GX志向型住宅の基準とは?みらいエコ住宅2026の補助金交付条件(長野県対応版)も解説
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住宅の省エネ性能の重要性が高まるなか、次世代のスタンダードとして「GX志向型住宅」が注目を集めています。GX志向型住宅は、環境性能と快適性を高いレベルで両立する省エネ住宅であり、この度発表された「住宅省エネ2026キャンペーン」の一環として実施される「みらいエコ住宅2026事業」においても、引き続き手厚い補助の対象となっています。
この記事では、GX志向型住宅の基準をおさらいしつつ、2025年11月28日に発表された新しい補助金制度「みらいエコ住宅2026事業」の最新情報(補助金額・条件)について解説します。
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GX志向型住宅の4つの基準
GX志向型住宅は、単に省エネ性能が高いだけでなく、地球環境への配慮と住む人の豊かな暮らしを実現するための4つの基準が設けられています。新しい補助金制度でも、この高い性能基準が評価されています。
そもそもGX志向型住宅とは?
GX志向型住宅とは、グリーントランスフォーメーション(GX)の考え方を適用した、次世代型の高性能住宅のことです。2050年カーボンニュートラル達成に向け、住宅分野においても化石燃料依存からの脱却とクリーンエネルギー中心の暮らしへの転換が求められています。
以下では、GX志向型住宅に求められる主な4つの基準について解説します。
① 高い断熱性能
GX志向型住宅では、断熱等性能等級(断熱等級)において、断熱等級6以上を満たしていなければなりません。これは室内外の熱の出入りを抑え、冷暖房効率を飛躍的に高めるための基準です。
具体的には、快適な住まいを実現するための断熱性能をグレードで示した「HEAT20」(※)のG2グレード相当の性能です。
長野県の場合、長野市・松本市・上田市の一部などが地域区分4、岡谷市や茅野市、佐久市などが地域区分3に該当します。この寒冷な地域において等級6をクリアするには、非常に高い断熱施工技術が必要です。
・断熱等級6の基準(参考)
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地域区分 |
UA値 |
ηAC値 |
| 区分3 | 0.28以下 | ― |
| 区分4 | 0.34以下 | ― |
※HEAT20とは、一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会が提唱する住宅の断熱性能基準。
② 大幅な一次エネルギー消費量削減
「設計一次エネルギー消費量」を大幅に削減することも必須条件です。GX志向型住宅は、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率(BEI)について、国が定める基準から35%以上削減することが求められます。
この高い基準をクリアするためには、高効率な給湯器やLED照明、節湯水栓などの省エネ設備を導入し、エネルギーの無駄を極限まで減らす設計が必要です。
③ 性能が一定以上の再生可能エネルギー設備の導入
エネルギーを「減らす」だけでなく「創る」ことも重要です。GX志向型住宅では、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー設備の導入が必須となります。
具体的には、再生可能エネルギー(太陽光発電など)による創出分を含めた一次エネルギー消費量を、基準から100%以上削減することが求められます。つまり、実質的にエネルギー収支をゼロ以下にする「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」以上の性能がベースとなります。
④ 高度なエネルギーマネジメント
エネルギーを賢く使うため、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の導入も基準に含まれます。新しい補助金制度においても、ECHONET Lite AIF仕様に対応したコントローラの設置などが要件とされており、家庭内のエネルギーを見える化し、最適に制御する仕組み作りが求められています。
GX志向型住宅とZEH住宅の違い
GX志向型住宅とZEH住宅は、どちらも高い省エネ性能を持ちますが、GX志向型住宅はZEHの「さらに先」を行く環境配慮型住宅と言えます。
GX志向型住宅とZEHの主な違い
| 項目 | GX志向型住宅 | ZEH |
| 主な目的 | 脱炭素化と豊かな暮らしの両立、多角的な環境配慮 | 年間のエネルギー収支ゼロ |
| 断熱性能 | 断熱等級6以上 | 断熱等級5以上 |
| 一次エネルギー消費量 | 35%以上の削減率 | 20%以上の削減率 |
| 再生可能エネルギー | 必須(100%削減) | 必須(100%削減) |
GX志向型住宅はZEHよりも断熱性能や省エネ性能の基準が厳しく設定されています。これにより、エネルギー収支だけでなく、より高いレベルでの「快適性」や「健康性」を追求できるのが特徴です。
GX志向型住宅を選ぶメリット
初期費用はかかりますが、GX志向型住宅にはそれを上回るメリットがあります。
高い省エネ性能で光熱費を削減
昨今の電気代高騰の中でも、GX志向型住宅なら安心です。高い断熱性と省エネ機器、そして太陽光発電による創エネにより、購入する電気の量を大幅に減らすことができます。特に寒さの厳しい長野県の冬においては、暖房費の削減効果は非常に大きくなります。
一年中快適な室温で健康的な暮らし
断熱等級6以上の性能を持つGX志向型住宅は、家の中の温度差が極めて少なくなります。「冬の脱衣所が寒い」といったヒートショックのリスクを軽減し、結露によるカビ・ダニの発生も抑制。家族の健康を守る住まいとなります。
新補助金制度の対象となり初期費用を抑えられる
そして最大のメリットは、国の最新の補助金制度を活用できる点です。GX志向型住宅は、2026年の新制度においても最も高い水準の補助額が設定されています。
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新制度「みらいエコ住宅2026事業」が始動!補助金の概要と条件
2025年11月28日、政府は新たな経済対策に伴う補正予算案を閣議決定し、住宅省エネ2026キャンペーンとして「みらいエコ住宅2026事業」の創設を発表しました。
これは前年の「子育てグリーン住宅支援事業」の後継となる制度で、引き続き省エネ性能の高い住宅の取得を強力に支援するものです。
【新築住宅における「みらいエコ住宅2026事業」の概要】
| 補助対象住宅 | 補助対象世帯 | 補助額(基本)※3,4 | 補助額(古家除却時)※5 |
| GX志向型住宅 | 全世帯 |
125万円 (110万円) |
– |
| 長期優良住宅 |
子育て世帯・ 若者夫婦世帯 |
80万円 (75万円) |
100万円 (95万円) |
| ZEH水準住宅 | 40万円 (35万円) |
60万円 (55万円) |
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※3,4:カッコ内の金額は、地域区分5~8に適合する場合の補助額です。長野県の大部分は該当しません。 ※5:既存住宅(古家)の除却工事を行う場合、一律20万円が加算されます。
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大きなポイントは以下の通りです。
- GX志向型住宅は「全世帯」が対象: 子育て世帯でなくても、高い環境性能を有するGX志向型住宅を選べば100万円を超える補助金を受け取ることができます。
- 長野県は高額補助のエリア: 補助額は建設地の「地域区分」によって異なります。長野県の多くのエリア(地域区分1~4)は、長期優良住宅やZEH水準住宅においてもカッコ内の高い補助額が適用される見込みです。
- 古家付き土地も狙い目: 建て替えのために既存住宅を解体する場合、さらに20万円が加算され、手厚い支援を受けられます。
なお、これらの情報は2025年11月28日の発表時点のものであり、今後設置される事務局のホームページ等で詳細な要件が確定します。最新情報を必ずチェックするようにしましょう。
補助金申請手続きの流れと注意点
「みらいエコ住宅2026事業」の申請も、これまでの制度と同様に、事業者が代理で行う形式となります。
申請手続きの流れ(想定)
1. 事業者と契約・着工
「住宅省エネ支援事業者」として登録された住宅会社と契約を結びます。2025年11月28日以降の着工(基礎工事以降)が対象となる見込みです。
2. 交付申請(予約)
工事が一定進んだ段階、または着工前に予算の「予約」を行います。国の予算には上限があるため、早めの予約が重要です。
3. 完了報告・還元
住宅の完成後、事業者が完了報告を行い、補助金が事業者に振り込まれます。最終的に、建築代金の一部に充当される形などで施主様に還元されます。
申請にあたっての注意点
最も重要なのは「予算の上限」です。人気の補助金制度は、申請期限(通常は翌年の12月末頃)を待たずに予算が尽きて終了してしまうケースが多々あります。
特に今回は、GX志向型住宅への補助が継続・強化されたことで、注目度がさらに高まると予想されます。補助金の活用を考えている方は、早めに住宅会社へ相談し、スケジュールを組むことが大切です。
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東邦建工は、長野県の気候を知り尽くした地元企業として、補助金要件を満たす高性能住宅の実績が豊富です。
東邦建工の「torie(トリエ)」は、GX志向型住宅の基準はもちろん、さらに厳しいHEAT20 G3グレードの断熱性能を標準とするモデルもご用意しています。申請手続きのサポートも万全ですので、安心してお任せください。
長野・松本・上田エリアで、補助金を活用した賢い家づくりをお考えの方は、ぜひ東邦建工へご相談ください。
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監修者:間 雅博(はざま まさひろ)/宅地建物取引士












