今回は、東邦建工の多くのお客様から支持されている人気の間取り「吹き抜け」「アイランドキッチン」「ランドリールーム」の3つをピックアップ。それぞれのメリット・デメリット、そして後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
1.吹き抜け:光と開放感あふれる贅沢な空間

吹き抜けは、1階と2階以上のフロアを連続させた、天井のない大空間のことです。LDKに設けることで、ホテルのロビーのような非日常的で贅沢な空間を演出できます。
メリット
- 抜群の開放感と採光性:縦に空間が広がり、LDKが実際の面積以上に広く感じられます。高い位置の窓から自然光が家の奥まで届き、一日中明るい空間を保てます。
- 家族の気配を感じられる:1階と2階がつながり、どこにいても家族の声や気配を感じやすくなります。別のフロアにいても一体感が生まれます。
- 空気が循環しやすくなる:上下に空気が流れやすくなり、風通しの良い家になります。シーリングファンを設置すれば、さらに効率的に空気を循環させることができます。
デメリットと解決方法
冷暖房の効率が下がりやすい
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へと移動しやすいため、高い断熱性が必要となります。
対策: 家全体の断熱性・気密性を高めることが最も重要です。その上で、シーリングファンなどを併用するのが非常に効果的です。
音や匂いが伝わりやすい
1階のリビングでのテレビの音や話し声、キッチンの料理の匂いが2階の部屋まで届きやすくなります。
対策: 寝室や書斎など、静かに過ごしたい部屋は吹き抜けから離れた場所に配置するなどの工夫が考えられます。あえて気にせず、一階から家族を呼ぶ声が届きやすいという利点とトレードオフという考えもアリです。
メンテナンスの手間
高い位置にある窓の掃除や、照明器具の電球交換が大変になる場合があります。
対策: 吹き抜けに面してキャットウォーク(室内通路)を設けたり、昇降式の照明器具を選んだりといった方法があります。
2.アイランドキッチン:人が集まる、おしゃれな家の中心

アイランドキッチンは、壁から独立して島(アイランド)のように設置されたキッチンのことです。デザイン性が高く、開放的なLDKの主役となります。
メリット
- 開放感があり、デザイン性が高い:視界を遮るものがなくLDKに一体感が生まれます。スタイリッシュなデザインは、インテリアの主役にもなります。
- 複数人での作業がしやすい:キッチンの周りを自由に回遊できるため、複数人でも調理や配膳がしやすいのが特徴です。ホームパーティーにも最適です。
- コミュニケーションが取りやすい:リビングやダイニングにいる家族と顔を合わせながら料理ができるため、会話が弾みます。小さな子どもの様子を見守れるのも安心です。
デメリットと解決方法
広い設置スペースが必要
キッチン本体に加え、周りに人が通るための通路幅(90cm〜1m以上が目安)が必要です。
対策: LDK全体の広さとのバランスを考え、家具の配置や動線を事前にシミュレーションすることが重要です。
油はねや匂いが広がりやすい
周囲に壁がないため、調理中の油はねがリビング・ダイニングまで広がりやすいです。
対策: コンロの前に油はねガードを設置するなどの対策が有効です。
収納スペースの確保と整理整頓
キッチンが丸見えになるため、常に整理整頓を心がける必要があります。また、吊戸棚がないため収納量が少なくなりがちです。
対策: 背面収納を充実させたり、近くにパントリー(食品庫)を設けたりして、十分な収納スペースを確保しましょう。
3.ランドリールーム:毎日の洗濯を劇的にラクにする空間

ランドリールームは、「洗う・干す・畳む・アイロンがけ」といった洗濯に関する一連の作業を、一室で完結させるための専用スペースです。家事の効率化を求める共働き世帯や子育て世帯を中心に、絶大な人気を誇ります。
メリット
- 洗濯動線が最短になり、家事効率がアップする:「洗う→干す→畳む」が一箇所で完結。重い洗濯カゴを持って家の中を移動する必要がなくなります。
- 天候や時間を気にせず洗濯できる:室内干しが前提のため、雨の日や夜間でも気兼ねなく洗濯ができます。花粉やPM2.5などの付着の心配もありません。
- LDKがスッキリ片付く:リビングに室内干しをすることがなくなり生活感を隠せます。急な来客時にも慌てる必要がありません。
デメリットと解決方法
ある程度の広さが必要
洗濯機、物干しスペース、作業カウンターなどを置くため、最低でも2〜3畳ほどのスペースが必要になります。
対策: 本当に必要な機能は何かを整理しましょう。例えば「干す」機能がメインであれば、脱衣室と兼用してスペースを確保する方法もあります。
湿気がこもりやすい
室内で洗濯物を干すため、湿気がこもりやすく、カビや生乾き臭の原因になることがあります。
対策: 換気の設置は必須です。干さずに乾かすのは家電に任せる。壁材に調湿効果のあるエコカラットなどを採用したりするのも効果的です。
乾いた衣類の収納場所
洗濯作業が完結しても、乾いた衣類を各部屋のクローゼットまで運ぶのが手間、という声もあります。
対策: ランドリールームの隣にファミリークローゼットを配置すると、洗濯から収納までの動線が最短になり、さらに効率が向上します。
まとめ:理想の暮らしは「自分たちらしい間取り」から
人気の間取りには、それぞれ魅力的なメリットがある一方で、ライフスタイルによってはデメリットになりうる点も存在します。大切なのは、デザインの魅力だけでなく、ご自身の家族構成やライフスタイル、家事の進め方などを具体的にイメージし、「自分たちにとって本当に使いやすいか」という視点で検討することです。
東邦建工では「つくるのは家族の未来」というコンセプトのもと、設計士やインテリアコーディネーター達と相談しながら間取りを作っていけます。理想の住まいを実現しやすい環境を作っていますので、気になるかたはぜひご相談ください。





